築三十年の一軒家で、トイレ本体の交換だけでなく床のクッションフロアも新調することにした事例を紹介します。このケースでは、単なる機器の交換よりも複雑な工程が必要となります。まず朝一番に古い便器の撤去が行われましたが、便器を外した後の床には長年の汚れや跡が残っていました。ここからが内装業者の出番です。古いクッションフロアを丁寧に剥がし、凹凸がある場合はパテで下地を平らに整えます。この乾燥待ちの時間が一時間ほど発生しますが、ここを疎かにすると仕上がりに影響するため、非常に重要なプロセスとなります。下地が整った後、新しい床材を型取りし、接着剤を塗布して隙間なく貼り付けていきます。四隅の角をカッターで処理する繊細な作業を経て、ようやく新しい便器の据え付けが始まります。この事例では、便器の撤去に一時間、床の補修と張り替えに三時間、新しい便器の設置と動作確認に一時間半を要し、合計で約五時間半の工程となりました。途中に昼休憩を挟んだため、作業が終わったのは午後三時過ぎでした。床材の張り替えを含めると、やはり半日は潰れてしまう計算になりますが、出来上がりを見ればその価値は十分にあると言えます。便器が新しくなっても床が古いままでは、どうしても清潔感に欠けてしまいます。時間がかかることを覚悟してでも、内装のリフォームをセットで行うことが、長期的な満足感に繋がることをこの事例は示しています。これからリフォームを考えている方は、作業時間を確保した上で、ぜひ床や壁のリニューアルも検討してみてください。設備職人と内装職人の二つの工程が重なるため、必然的に丸一日の作業となります。朝九時に開始して、完了は夕方五時頃になるのが標準的な流れです。この間、トイレは一切使用できません。長時間の工事になりますが、内装を一新したトイレの満足度は非常に高く、まるで新築のような空間に生まれ変わります。時間的な制約がある場合は、あらかじめ近隣の利用可能なトイレを確認しておくなど、余裕を持った計画が求められます。